展覧会

聖なる風景 ルネサンスからルオーまで

会期
2015年11月20日(金)から
2016年02月28日(日)
ジローラモ・ディ・ベンベヌート《天使に支えられるキリスト》1505-10年頃 岡崎市美術博物館

西洋絵画の根幹を形成しているキリスト教美術。その歴史はキリスト教の成立時期にまでさかのぼり、3世紀頃にはすでに聖書の物語がキリストの姿と共に描かれています。その後も、キリスト教的な主題を描いた絵画は重要な絵画の主題となり、優れた画家たちが教会や大貴族の庇護のもと宗教画を描き、人々にキリスト教の教えと信仰の心を伝えてきました。
 
この展覧会では、岡崎市美術博物館、三重県立美術館の充実したコレクションから、カトリック教会の復興運動と共に宗教画が隆盛を極めた17世紀バロック絵画を中心に、ルネサンス期の佳品《天使に支えられるキリスト》から20世紀の宗教画家ルオーにいたる作品を展示。「聖書の物語」「聖母マリアと天使、聖人たち」「20世紀の宗教画家ルオー」の三部構成で、殺伐とした現代に生きる人々の心にも安らぎや敬虔な感情を抱かせる宗教画の魅力を紹介いたします。



17世紀スペインの画家《受胎告知》 岡崎市美術博物館
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《アレクサンドリアの聖カタリナ》1645-50年頃 三重県立美術館
レオナルト・ブラーメル《キリストの割礼》1631年 岡崎市美術博物館
ジョヴァンニ・フランチェスコ・グリマルディ《エジプトへの避難》17世紀 岡崎市美術博物館
主催
後援
協力
特別協力




特別ギャラリートーク

「聖書の中に生きる女たち〜その愛と祈り〜」

講師・生田ゆき氏(三重県立美術館学芸員)
三重県立美術館は、《聖ロクス》やムリリョの《アレクサンドリアの聖カタリナ》などバロック絵画のコレクションでも知られています。17世紀バロック美術がご専門の生田ゆき学芸員に、宗教画について興味深いお話を語って頂きます。また、同じく17世紀バロック美術が専門の研究者と共に調査して下さいました岡崎市美術博物館所蔵の謎の(!)聖人画《聖テレサの法悦》について、新発見の事実や解釈をお聞きします。

日時:1月10日(日)10:30~



「フェルメールの師、ブラーメルとバロック絵画の魅力」

講師:村松和明氏(岡崎市美術博物館学芸員)

本展に出品されている岡崎市美術博物館の宗教絵画コレクションは、バロック絵画を中心にルネサンスから18世紀までと、幅広く多彩です。岡崎市美術博物館の村松和明学芸員に、御所蔵作品であるレオナルト・ブラーメル《キリストの割礼》とバロック絵画の魅力について、分かりやすく語って頂きます。

日時:2月14日(日)10:30~

名古屋ボストン美術館とのペアトーク

当館学芸員と名古屋ボストン美術館学芸員が一緒に展覧会をご案内します。ボストン美術館の「ヴェネツィア展 魅惑の都市の500年」と当館の「聖なる風景 ルネサンスからルオーまで」展の共通項から話題を見つけ、少々美術から離れた楽しいお話をいたします。

●日時 2015年12月6日(日)14:00~14:40
場所 名古屋ボストン美術館 5階レクチャールーム

●日時 2015年12月20日(日)14:00~14:40
場所 ヤマザキマザック美術館 5階展示室

ワークショップ

「羊毛フェルトで可愛いマスコットをつくろう!」 

協力:手仕事・ひつじ屋 講師:木村悦子 

羊毛フェルトをニードル針でチクチクと刺して、天使や猿、雪だるまなどを作りませんか?

日時:12月13日(日)・1月17日(日)・2月7日(日) 13:00~

「天使の転写紙を使ってお皿を飾ろう!」 

協力:アルテデコジャパン 講師:杉山ひとみ(一級陶磁器上絵付技能士)、安藤栄子(一級陶磁器上絵付技能士)  愛らしい天使の転写紙を貼った後に、お皿の縁取り部分などにワンポイント的に絵筆で彩色を行います。上絵付け初体験の方でもお楽しみ頂けるワークショップです。

定員:各回16名(要予約・先着順)
日時:12月12日(土)・1月16日(土)・2月6日(土) 13:00~

ナイトミュージアム「加藤おりは 魅惑のフラメンコ」

2015年12月11日(金) 18:30開演


コレクション展

会期
2015年09月03日(木)から
2015年11月15日(日)
ニコラ・ランクレ《からかい》1736年 油彩・キャンヴァス

ヤマザキマザック美術館は、ヴァトー、ブー シェ、フラゴナール、シャルダンら、フランスのオールドマスターがきら星のように輝くロココの時代に始まり、新古典主義のアングル、ロマン主義 を代表するドラクロワ、写実主義、印象派、エコール・ド・パリなど、18世紀から20世紀にいたるフランス美術300年の流れを一望できる構成となってい ます。 19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーの美術工芸も当館の特色のひとつです。アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家、エミール・ガ レ、ドーム兄弟らのガラス工芸作品をご堪能頂けます。また、棚や椅子、テーブル、暖炉、壁面フレームと一部屋まるごとデザインされたアレクサンドル・デュ マのダイニングルームをはじめ、ルイ・マジョレルやエミール・ガレがデザインした家具の数々が、ゆったりと作品に向き合えるように、往時の雰囲気そのまま に展示されています。 特に、芸術的極みに達したガレ晩年の作品の質は極めて高く、ガレ先進国と言われる日本の美術館のコレクションの中でも重要な位置を占めています。

主催
後援
協力
特別協力


世界に挑んだ明治の美 宮川香山とアール・ヌーヴォー

会期
2015年04月25日(土)から
2015年08月30日(日)

幕末から明治にかけての激動の時代、日本古来の伝統工芸技術を身につけた職人たちは、急激な西洋化の波にさらされ、大きな岐路に立たされました。明治政府は工芸を輸出産業と位置付け、積極的に輸出を奨励したのです。職人たちは奮い立ち、入魂の作品をもって世界に挑んでいきました。初代宮川香山(1842-1916)もそのひとりです。神業と賞賛される高度な装飾技術によって、世界の美術愛好家らを驚嘆させた宮川香山の高浮彫の作品は、世界各地で数々の受賞に輝きました。
本展は超絶技巧と称賛された香山の高浮彫の数々やエミール・ガレ、ルネ・ラリックらの作品を紹介します。また、アール・ヌーヴォーの作家たちに多大な影響を与えたといわれるルネサンス期のフランス人陶芸家パリッシーの皿を写した19世紀の復刻版パリッシー・ウェアを展示します。
 
激動の時代を生きた明治の職人達が手業に込めた強い意気込み、又、それに触発され、少なからず影響を受けたアール・ヌーヴォーの作家達との競演を、是非この機会に是非ご堪能下さい。



宮川香山《崖に鷹大花瓶》 明治前期 山本博士蔵(宮川香山眞葛ミュージアム管理)
宮川香山《鷹が巣細工花瓶》細部 明治前期 山本博士蔵(宮川香山眞葛ミュージアム管理)
宮川香山《褐釉蟹貼付台付鉢》明治14年 東京国立博物館(重要文化財)
パリッシー写し 蛇の皿/ドイツ/19世紀 東京国立博物館
ルネ・ラリック Vase「Perruches」1919年/成田美術館
エミール・ガレ ペン皿「小さな善良な小市民」1900年/ヤマザキマザック美術館



主催
後援
協力
特別協力




講演会「幻のやきもの 眞葛焼」

宮川香山眞葛ミュージアム館長 山本博士氏による講演会を予定しています。「世界に愛されたやきもの MAKUZU WARE 眞葛焼 初代 宮川香山作品集」(神奈川新聞社発行)の著者であり、宮川香山のコレクター、研究者として知られる山本博士氏。2010年には香山ゆかりの地横浜に「宮川香山眞葛ミュージアム」を設立し、所蔵のコレクションから、選りすぐりの名品を展示しています。海外に散逸した眞葛焼の秀作を日本に帰らせてきた経緯や、眞葛焼の魅力をお話いただきます。

日時:7月20日日曜日・海の日 14:00~

ワークショップ

◆「飴細工でペットや動物をつくろう」 
一握りの飴と1本の鋏で作り出される、懐かしくて、 新しい「飴細工」。KAYAさんの手から生まれるファンタジックな世界をお楽しみください。あつあつの飴から2本の飴細工を先生と一緒につくります。最後は、30種類くらいのメニューの中から、ひとりひとりのリクエストにあわせて先生がオリジナルの飴細工をつくってくれるという、思い出に残る素敵なワークショップです。手を洗って消毒するところから先生と一緒にはじめるので、各自がつくった飴をあとで食して楽しむこともできます。

日時:8月13日・14日 13:00~ 15:30~
参加費:2000円

◆「ワクワク上絵付け―クレヨン転写紙でお皿を飾ろう」 協力:アルテ・デコ
講師:「アルテデコ」杉山ひとみ(一級陶磁器上絵付技能士)、安藤栄子(一級陶磁器上絵付技能士) 
クレヨンで描いた絵がそのままお皿の模様になってしまう、なんとも不思議な絵付け体験!小さなお子様のお絵かきの記念に!一生のたからものの出来上がりです。 定員16名ずつ(要予約・先着順)

日時:6月27日(土)・8月2日(日) 13:00~ 15:00~
参加費:2000円

◆「ポンと“ハンコ”で上絵付け―ハンコと絵筆でお皿を飾ろう」 協力:アルテ・デコ
講師:「アルテデコ」杉山ひとみ(一級陶磁器上絵付技能士)、安藤栄子(一級陶磁器上絵付技能士) 
ハンコと絵筆による絵付け体験!可愛らしいハンコはついついポンポン押してしまう!誰でも上手に楽しく出来ちゃう!もちろん普段もつかえる素敵なお皿の完成です。 定員16名ずつ(要予約・先着順)

日時:6月28日(日)・8月1日(土) 13:00~ 15:00~
参加費:2000円


コレクション展

会期
2015年02月19日(木)から
2015年04月19日(日)
エミール・ガレ《蜻蛉文脚付杯》 1904年頃

ヤマザキマザック美術館は、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンといったフランスのオールドマスターをはじめとするロココの時代から、ロマン主義を代表するドラクロワ、新古典主義のアングル、写実主義、印象派、エコール・ド・パリ等、18世紀から20世紀に至るフランス美術300年の流れを一望する構成となっております。
また19世紀末にフランスを中心に花開いたアール・ヌーヴォーの代表的な作家であるガレをはじめとする作家達のガラス作品、家具を展示しています。棚や椅子、テーブル、暖炉、壁面フレームと一部屋まるごと完備したアレクサンドル・デュマのダイニングルームをはじめ、マジョレルやガレといった作家たちの家具は、往時の雰囲気をそのままに、部屋を訪れたお客様が、ゆっくりと作品に向き合えるよう心がけて、展示しています。
ガラスにおいては、芸術的極みに達した晩年のガレ作品を所蔵しており、その層の厚さは、ガレ先進国と言われる日本の美術館のコレクションの中でも特異な存在と言えるでしょう

主催
後援
協力
特別協力




名古屋ボストン美術館とのペアトーク

当館学芸員と名古屋ボストン美術館学芸員が一緒に展覧会をご案内します。

●日時 2015年3月22日(日)14:00~14:40
場所 ヤマザキマザック美術館 展示室

●日時 2015年3月29日(日)14:00~14:40
場所 名古屋ボストン美術館 5階レクチャールーム